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漆芸中島 第十一代目・職人 伝統工芸士 中島泰英
1943年東京都生まれ。希少な古材を使った、江戸八角箸の製造で知られている。
中学卒業後、築地にある山形屋で漆芸を学ぶ。
18歳で家業の「漆芸中島」に戻り、以降漆塗りの椀や江戸八角箸、漆塗り家具などの製造に従事する。
81年、一級漆器製造技能士取得。86年には東京都知事賞を、96年には優秀技能章を受賞した。
分業を前提とする伝統工芸だが、中島は蒔絵や螺鈿細工までもひとりで行っている。
現在は箸作りがメインとなっているが、漆椀や和家具の制作・修復も可能。漆芸で多数受賞。
十一代目の私は、昭和18年(1943年)に佃で生まれ、十代目にあたる父が漆器をつくっている様子に接し育ちました。中学校を卒業してすぐに弟子入りした店の親方に技術を学びました。昔は口減らしってあったでしょう。子供を家に置いても食わせられないから、奉公に出す。江戸では、7年で給料をもらい、12年でいっぱしの職人扱いをされましたね。私なんかは、たぶん最後の小僧じゃないかな。親方の下で2年ほど修行を積み、その後、父の店を手伝うようになったのです。
たまにデパートの展示会に参加させてもらうんです。うちのは箸も器もたしかに安いものではないですけど、最近はお客も、安さばかりを求めて、いいものを買わなくなった。高いものにはそれなりの理由があるんですけどね。いいものを使うと感覚で分かるでしょう。箸などもいいものを使うとスッと指に馴染む。そうやって、いいものを使う感覚を鍛えていって欲しいんですよ。
漆芸歴
職人プロフィール
昭和56年10月18日 | 一級漆器製造技能士取得 |
昭和58年 9月7日 | 東京銘木協同組合感謝状受賞 |
昭和59年11月13日 | 日本民芸協団乾漆賞受賞 |
昭和61年11月19日 | 東京都知事賞受賞 |
昭和62年12月10日 | 江戸東京博物館感謝状受賞 |
平成8年3月15日 | 東京都知事感謝状受賞 |
平成9年11月21日 | 優秀技能章受賞 |
平成10年11月15日 | 外務省海外広報課110数カ国に放送 |
平成17年11月3日 | 中央区伝統工芸功労者賞受賞 |
平成19年11月8日 | 東京都伝統工芸品チャレンジ大賞優秀賞受賞 |
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